mamekiblog

日々のことや、読んだ本のことなど日常のことを書きます

買って良かったもの

お題「#買って良かった2020

今年ももうすぐ終わりですね。
振り返ると、あれ買って良かったなっていうもの、思い出しました。


『ぜんぶ、すてれば』中野善壽 著
表紙買いでした。

題名だけ読んで、うんうん捨てられないよね、なかなか。というのが初めの感想。
作者の中野善壽さんを存じ上げなかったのですが、この本を読んで痺れました!
すごい身軽なんです。物理的にだけではなく、心理的にも。

最初に買った理由は、ずっとお家を片付けられないでいる自分に何か着火剤が欲しくてだったんですが、読んでみると目から鱗

捨てる以前の問題でした。そもそもモノに執着することなく、モノをできるだけ持たない方なのです。

(ああ、すでにおうちは物だらけだ!どうしましょう、という気持ちにもなりましたが、これからの自分に生かしたいと思います。)
 
そして、これは片付け本ではありませんでした!
著者の中野善壽さんの生き方、考え方の本でした!
でも大丈夫、豆姫はエッセイ本とかも大好きです!というわけで読破しました。

この本を通して私が感じ取った、生きていくために大切な心の在り方を簡単に言うと、

  身の丈で生きること。身の丈に合わないもの、縛るものは全部捨てる。
 それが人間関係だろうと、仕事だろうと、思い出だろうと家だろうと全部です。

・・・うん、できる気がしませんね。
本を読み進めていくと、まるで川の流れをすいすい泳いでいく、きれいな魚を眺めている気分です。
そして、自分の周りにある水には流れがなく、なんだか体にまとわりつくようなとろみまである気分になります。
でも、それでも突き放されたようには感じないんですよね、読んでいる人への温かい心遣いを感じるんです。
自分はこんな風に持たずに、そしてどんどん手放して生きてきたけど大丈夫だったよ、だからそんなに無理しなくてもいいんだよ、肩に入った力を抜いてみよう。と。


楽天ブックスであらすじ載ってます。本の中にある隈研吾さんの推薦文の一部も読めます。
気になる方は楽天電子書籍ストアで試し読みできると思うので、どうぞ。