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絵をみたくなったので『クリムト 官能の世界へ』を開いてみた

こんばんは、わかりやすい絵画が大好きな豆姫です。
ふと絵をみたくなったので、本棚にしまってあった新書を取り出しました。

 

クリムト 官能の世界へ (角川新書)

クリムト 官能の世界へ (角川新書)

  • 作者:平松洋
  • 発売日: 2018/01/10
  • メディア: 新書
 

 上の感じだと帯がない状態なので私が持っている本の帯に書いてある文章を載せときますね。

<帯の表>
絢爛たる170作。
代表作すべてをオールカラーで紹介!
クリムト没後100年記念
<帯の裏>
19世紀末ウィーンで活躍した画家、グスタフ・クリムト
その没後100年を記念して、代表作をオールカラーで紹介するとともに、
近年の研究で明らかになってきた、まったく新しいクリムト像を紹介する。

とあります。

発売された2018年がクリムト没後100年ということで豪華にもオールカラーで作られたようです。
なので新書(『バカの壁』とかこのサイズでしたね。)サイズにしてはちょっとお高いなと思ったもののお値段納得の1100円+税でした。
もちろん載っているのは絵だけではなく、クリムトを取り巻く歴史や絵についての文章があるんですが、豆姫最初読み始めた時に絵が見たくて見たくて我慢ができず文章を読むのを中断して絵のページにゴーしてしまいました。
 文章の中には、クリムトの貴重な素描をダメにした犯人に言及しているものもあっておもしろいのですが、気づいたら絵を見ている始末で豆姫はいまだ読破にいたっておりません。

 クリムトに対しては表紙の様な、「黄金やカラフルまたはどす黒い背景と、どうなっているのかわからない布の不思議な衣装をまとった人物の絵を描く人」というイメージが強くあったんですが中を開けてみると、劇場の装飾壁画(弟とともに描いた)や風景画、写真と見紛うような精密で美しい肖像画などもカラーで載っています。
たまに美術展やテレビなどで数枚クリムトの絵を見る機会はあったけれど、こうもずらーっと続けて見ることはなかなかないのでは?
そんな中豆姫の思うことはただ一つ

 う、うまい!!

いや、うまいうまいとは思っていたし知っていたけれど、クリムトの描く人物の顔が本当にきれいなんです。
約100年前に生きていた女性たちがこちらを向いて、目が合ったような気持ちになるくらい。
彼女たちはクリムトを見ていたまなざしのまま絵になっているんだなぁと不思議な気持ちになります。
雨の夜に美しい絵を眺めるのも楽しいものです。

 

クリムト 官能の世界へ (角川新書)

クリムト 官能の世界へ (角川新書)

  • 作者:平松洋
  • 発売日: 2018/01/10
  • メディア: 新書
 

 本の最後の方に下絵や素描(習作)が載っていてクリムトの描いた鉛筆の線が生々しくて、同じ人間(絵のレベルが違いすぎますが)なんだなと当たり前のことが実感として、すっと腹落ちしました。